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 中国で開催中の全国人民代表大会(全人代)では、共産党大会を来年に控え、「ポスト習近平(シーチンピン)」をうかがう「第6世代」の指導者に注目が集まっている。7日は習国家主席の信頼が厚いとされる「新星」の陳敏爾(チェンミンアル)・貴州省党委書記(55)もメディアの前に登場した。

 中国で最も貧しいとされる貴州省。陳氏は同省代表団の分科会で「脱貧困」の任務を「背水の陣」と表現。習氏が好んで使うキーワードを織り交ぜながら雄弁に政策を語り、最後は記者団に「貴州であなたを待っています」という地元の流行歌を紹介し、地元をPRするなど余裕と自信を見せた。

 陳氏は昨年7月に同省省長から書記に昇任。同じ1960年代生まれの広東の胡春華書記(52)、重慶の孫政才書記(52)は党政治局員だが、陳氏はその下の中央委員だ。それでも注目されるのは浙江省でトップだった習氏の下で認められ、胡錦濤(フーチンタオ)前国家主席らも務めた「登竜門」の貴州省幹部に転じた経緯があるためだ。

 来年の党大会の焦点は、最高指導部の政治局常務委員入りする指導者の顔ぶれだ。陳氏のような中央委員の地方幹部が「飛び級」で後継争いに加わる可能性も取りざたされている。(北京=林望)

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