【動画】検索データが語る大災害
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 東日本大震災や大雪、台風などの大災害時、人々はネット上でどんな情報を求めたのか。ヤフーの検索データを元に、災害時に検索された単語を分析してみた。時間や日を追うごとに変わっていく関心語句の推移からは、ネットに最新の情報を求め、不安や疑問を解消しようとしたり、対応策に思いをめぐらせたりする姿が垣間見えた。

 東日本大震災が発生した2011年3月11日午後2時46分以降、検索される単語は刻一刻と変化していった。

 3月11日午後10時に「復旧」が急上昇した。現地の被害の程度に対して関心が集まったようだ。

 12日午前10時には「ガス」が増えた。当時、各地のガス会社は都市ガスの供給を広い範囲で止めており、宮城県から神奈川県まで7県に影響が出ていると報道されていた。

 13日午後9時には「電気」の検索が急増する。直前には東京電力が「計画停電」(輪番停電)の実施を発表していた。国土交通省は同日深夜、「混乱を避けるために通勤通学、外出を控えてほしい」と異例の呼びかけをした。

 14日午後4時には「ガソリン」が上昇する。その後も「ガソリン」は日中を中心に検索され続けた。被災者だけでなく、被災地入りを考えた人も検索したとみられる。

 2014年2月の豪雪は首都圏にも大きな被害をもたらした。検索データからは、災害直前から人々が雪の被害を心配している姿が浮かび上がった。

 2月7日午後6時から、「融雪剤」が上昇した。この時間、東京での積雪はまだなかったが、翌日に備えて調べたとみられる。

 8日午前8時には「雪道 運転」と「ライブカメラ」の語句が大きく注目される。通勤などで車を使う人が、慣れない雪道での運転の注意点を調べるとともに、実際の道路の状況を確認したようだ。

 8日午後9時になると「雪かき」の検索数が増える。帰宅後に作業に取りかかろうとする際に調べたとみられる。

 10日午前11時には「筋肉痛」が増える。慣れない雪かきで、体をいためた人が回復方法を求めていたようだ。

 2015年9月に発生した台風18号は関東・東北地方に大きな被害をもたらした。

 9月7日午前8時、検索データで浮上したのは「米軍台風情報」だった。これは、米国のハワイにある「米軍合同台風警報センター」が発表している情報で、誰でも見ることができる。ネット上では、最新の情報を求めるユーザーが、台風のたびにアクセスしている。

 8日午後11時には「暴風警報 基準」が上昇する。台風18号が愛知県渥美半島を通過するのは9日午前9時すぎだったが、近づきつつある台風の動きを警戒する様子がうかがえる。

 9日午後3時には「雨雲レーダー」に検索が集中した。台風18号が中部地方を縦断している最中で、雲の動きを気にする人が多かったとみられる。

 10日午前8時には「道路交通情報」が上昇する。台風18号はすでに温帯低気圧に変わっていたが、依然として日本海にとどまり、関東や東北地方に大雨をもたらしていた。出勤前に道路の状況を調べようとする人が多かったとみられる。

 11日午前11時、「激甚災害」が急上昇する。同日午前、菅義偉官房長官が会見で、復旧事業などを支援する激甚災害の指定を検討する考えを発表していた。発表を受けて、普段、見慣れない「激甚災害」という言葉に関心が集まったようだ。

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 朝日新聞デジタルでは、ヤフーの検索データを元に災害時、人々が求めていた情報に着目し、動くインフォグラフを使って可視化を試みました。次の大災害時に役立てる情報をまとめています。(http://www.asahi.com/shinsai_fukkou/5nen/data/)(奥山晶二郎、鈴木康朗、篠健一郎