[PR]

 米大統領選への無所属候補としての出馬を検討していた前ニューヨーク市長のマイケル・ブルームバーグ氏(74)は7日、立候補を見送ると表明した。自らの出馬が実業家のトランプ氏(69)ら共和党候補の当選可能性を高めることへの懸念を理由に挙げた。

 ブルームバーグ氏は、出馬しても勝てる見込みがない上に、票が民主、共和、無所属の3候補に分散するなどして、共和党指名争いで優勢のトランプ氏か上院議員クルーズ氏(45)の当選可能性を結果的に高めることになるとして、「私はそんなリスクは冒せない」と表明した。

 特にトランプ氏については「記憶にある限りで最も敵対的で扇動的な選挙戦を展開し、人々の偏見と恐怖に便乗している」と痛烈に非難。イスラム教徒の入国禁止や、貿易戦争をちらつかせての日本や中国への「脅迫」、メキシコからの不法移民の強制送還などは「危険なまでに誤り」とした。ブルームバーグ氏は特定候補への支持は表明しなかった。世界有数の資産家の同氏をめぐっては、1月下旬、複数の米メディアが立候補の可能性を報じていた。(ニューヨーク=金成隆一