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 岩手県釜石市甲子町の仮設住宅で7日夜、80代女性が室内で死亡しているのを、市からの通報で駆けつけた県警釜石署員が発見した。同居する50代の次男も室内で衰弱しており、病院に搬送された。女性に目立った外傷はなく、県警は女性が死亡した経緯や生活状況について調べている。

 市によると、親子は2人暮らし。部屋に引きこもりがちで、昨年秋ごろから母親の姿が見えないと近隣の住民らが心配していた。

 民生委員を務める住民によると、高齢の母親の体調を心配して訪問しても、次男は扉を開けずに「母親は寝ている」と説明を続けていた。6日夕に声をかけた際、次男が顔を出さないまま「立てない」と答えたため、仮設住宅を巡回する支援連絡員を通じて7日に市に連絡したという。

 7日夕に市職員と署員が訪問した際、玄関は鍵と金具で二重に施錠されており、金具を壊して中に入り親子を発見したという。

 民生委員らによると、次男は同仮設住宅の自治会役員を2014年秋まで務めた。昨年12月に親戚が訪ねてきても鍵を開けてもらえなかった。民生委員も今年1月下旬、生活に困っているのなら市に相談するよう手紙を置いていたという。(山浦正敬)