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 2012年に福島県会津美里町の住宅で夫婦を刺殺し現金などを奪ったとして、強盗殺人の罪に問われた高橋(旧姓横倉)明彦被告(49)を死刑とした一、二審判決が確定する。最高裁第三小法廷(木内道祥裁判長)は8日、「身勝手な動機にくむべき点はなく、死刑はやむを得ない」と述べ、被告の上告を棄却する判決を言い渡した。

 判決によると、高橋被告は12年7月、住宅に勝手口から侵入し、現金1万円やキャッシュカードの入った財布を盗んだ後、夫(当時55)と妻(同56)の首をナイフで刺して殺害した。

 弁護側は、一審で裁判員を務めた女性が判決後に急性ストレス障害を訴えたことに触れ、「裁判所は裁判員を解任させる手続きを怠った」と法令違反を主張した。第三小法廷は「法令違反があったとは認められない」として退けた。

 遺族は「このような罪を犯し、上告まで争った犯人に何かが伝わったとは思わないが、今度こそ判決を真摯(しんし)に受け止めて欲しい」との談話を出した。