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 中国天津市で昨年8月に起きた大規模爆発事故で、現場付近に保管されていた大量の輸入車の行方が中国国内で話題になっている。爆発で壊れた高級車が修理され、安全性が確認されないまま格安で売られているとの報道があったからだ。メーカー側が購入しないように呼びかける事態になっている。

 北京紙・新京報などによると事故当時、現場付近の港には、米自動車大手「FCA US」(旧クライスラー)の輸入車が3千台以上保管されていた。多くは廃棄されたが、複数の車が修理され、販売されていたことが今年になって判明。約870万円する高級車が、約4割引きで売られていたケースもあったという。

 車が市場に出回った詳しい経緯はわかっていない。爆発で損傷した車の機械系統を正確に修理するのは難しいといい、FCA側は「売られた車は保証の対象外だ」としている。

 北京で開かれている全国人民代表大会(全人代)の天津代表団の分科会で8日、記者から質問があったが、天津市の黄興国市長らは「質問を受ける時間は終わった」として何も答えず、記者を退場させた。(北京=鬼原民幸)