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 広島県府中町の町立府中緑ケ丘中学校3年の男子生徒(当時15)が昨年12月に自殺した問題で、担任教諭は本来進路指導に用いない資料で「生徒が万引きをした」と誤認していたことがわかった。資料は2年前の校内定例の生徒指導会議用に作成されたものだが誤りがあり、担任教諭は生徒と口頭で確認を試みただけで、保護者や当時を知る教諭らへの再確認もしていなかった。

 町教育委員会や学校によると、同校は昨年11月、私立高校への推薦の選考基準を変更。2014年度までは選考基準に中学3年時の非行歴を含めていたが、今年度から1年生当時の非行歴までさかのぼることになった。そのため、担任教諭はサーバー上の1、2年時の生徒指導の会議資料を用いたという。

 この会議資料は、13年10月の生徒指導会議のために作られた。会議では生徒が万引きしたと誤って記載されていると指摘され、配布された紙の資料は訂正されたが、元の記録を残したサーバー上の電子データは修正されなかった。学校側は「ほかのことに活用するとは考えていなかった」という。

 学校が同年11月に町教委に提出した公的資料には、万引きをした生徒名が正しく書かれていた。生徒の自殺後の調査で、この資料と担任教諭が用いた資料を比べ、担任の資料の誤りに気づいたという。二つの資料は同じフォルダーに入っていたが、担任教諭は公的資料の存在を知らなかったという。

 坂元弘校長は8日夜の会見で「使うべきではない資料を使ったことは大きなミス。今回の資料を使った判断は間違っていた」と誤りを認めた。

 担任教諭が生徒と面談する際も、口頭で非行歴を確認するだけで、保護者や当時を知る教諭らに再確認せず生徒が万引きをしていたと判断し、私学推薦はできないと生徒に告げていた。

 町教委によると、私学推薦の基…

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