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 2005年に起きた栃木県今市市(現日光市)の小1女児殺害事件で、殺人罪に問われた無職勝又拓哉被告(33)の裁判員裁判は9日、宇都宮地裁で自白の任意性についての審理が行われた。被告は「厳しい取り調べに耐えられず、死んだ方がましだと思った」と述べ、取り調べ中に自殺を図ったことを明らかにした。

 被告は商標法違反罪で起訴された当日の14年2月18日に、殺害への関与を自供したとされている。被告人質問で、「検事から突然、『人殺したことあるよね』と言われた。『殺してません』と答えたら怒鳴り散らされ、机にファイルをたたきつけて脅してきた」と主張。「怒られて頭が真っ白になり、調書にサインしてしまった」と説明した。

 その1週間後の検事による調べでは、黙秘権の行使を主張したにもかかわらず、厳しい取り調べを続けられたという。被告は「窓から飛び降りて自殺しようとしたが、看守に止められた」と話した。

 取り調べを担当した検事も証人として出廷。自白の強要や脅迫について「全くない」と反論したうえで、「殺したのかと聞いたら、泣きながらうなずいた」と証言した。ただ、自殺を図った日の取り調べで、「そんなに自分がかわいいか。この姿を被害者遺族に見せてやりたい。あまりにもひきょうだ。せこいことするな」などと厳しく追及したのではないかと弁護側に問われ、「言った」と認めた。

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