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 日本劇作家協会の新会長に3月1日付で、作家・演出家の鴻上尚史さん(57)が就任した。鴻上さんは5代目。任期は2年。副会長は劇団「二兎社(にとしゃ)」主宰の永井愛さん(64)と、女優で劇作家の渡辺えりさん(61)に決まった。前会長は2006年に就任した劇団の「燐光群(りんこうぐん)」主宰の坂手洋二さん(53)で、10年ぶりの交代となった。

 同協会は1993年創設で会員は約500人。初代会長は故井上ひさしさん。プロ、アマを問わず自らを劇作家と見なすすべての人々が参加できる。著作権や上演料など劇作家の権利に関する活動や新人戯曲賞、戯曲セミナーなどの活動を行っている。昨夏は安保法案の撤回を求めるアピール、2月下旬には高市早苗総務相の「電波停止」発言に対し、公権力のメディアへの介入・圧力に抗議する緊急アピールを出した。

 鴻上さんは「劇作家の地位を高め、存在を広めていきたい。優れた日本の戯曲の海外への紹介にも力を入れたい」と語る。「出版不況のあおりで戯曲が売れない時代になっているが、劇作家を目指す人たちのコンテストは活況だ。戯曲の面白さを伝えるとともに、俳優や演出家とワイワイやりながら作品を練り上げる創作の楽しさを広めていくのも協会の仕事だと思う」と話していた。(山根由起子)

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