[PR]

 野球賭博への関与が明らかになったプロ野球・巨人の高木京介投手(26)が9日、東京・大手町の球団事務所で記者会見し、「これまで携わってきた関係者の皆さんを裏切ってしまい、本当に申し訳ありませんでした」と謝罪した。

 濃紺のスーツに、球団カラーのオレンジ色のネクタイを締めて報道陣の前に立った高木投手。昨年10月に福田聡志、笠原将生、松本竜也の3投手による野球賭博が発覚した当時の心境を「僕はすごくびくびくしていました」と振り返った。

 一方、自身の関与を明かさなかった理由については、笠原元投手から紹介された賭博相手の男性に、「君は大丈夫だからと言われ、安心してしまいました」と説明。高木投手の関与を隠すため、この男性と高木投手、笠原元投手の3人で、「口裏合わせがあった」と語った。

 週刊誌の取材から始まった球団の調査に当初は関与を否定していたが、8日になって認めた。「精神的にも参ってしまい、これ以上うそをつき通すのは限界があった」。そう語ると目に涙が浮かんだ。

 球団は10日、高木投手を日本野球機構(NPB)の熊崎勝彦コミッショナーに告発する。

     ◇

 新たに野球賭博に関わっていたことが明らかになったプロ野球巨人の高木京介投手(26)について、警視庁は今後、任意で事情聴取する。事実関係を確認し、刑事責任を問えるかどうか調べる。

 昨秋に問題が発覚して以降、警視庁は、暴力団犯罪を担当する組織犯罪対策部が、野球賭博に関わった福田聡志、笠原将生、松本竜也の元投手3人から複数回にわたって任意で事情を聴いた。3人とも野球賭博をしたことについて認めているといい、賭博容疑での立件を視野に調べている。

 9日に記者会見した高木投手は、笠原元投手に持ちかけられて賭博を始めたと説明した。警視庁は、胴元役とされる飲食店経営者の関わりなどの実態解明を進める。

 捜査では、巨人や日本野球機構(NPB)が提出した調査資料をもとに、元投手らの携帯電話の通話履歴を解析しているという。

     ◇

 巨人は9日、高木京介投手が野球賭博に関与した疑いが発覚したことで引責辞任する白石興二郎オーナーの後任に、読売新聞グループ本社取締役最高顧問で主筆代理の老川祥一氏(74)をあてる人事を発表した。また、取締役オーナー代行には、元最高検刑事部長で球団特別法律顧問の松田昇氏(82)が社外取締役として就くことが内定した。巨人がグループ外から社外取締役を招くのは初めて。11日の臨時株主総会で正式決定する。白石オーナーの他に、球団会長の桃井恒和氏、取締役最高顧問の渡辺恒雄氏が辞任する。