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 約10万人が犠牲になった東京大空襲。東京・亀戸に住んでいた二瓶治代さん(79)=東京都国立市=は仲良しの同級生「まさおちゃん」を失った。10日で、あれから71年。まさおちゃんの足跡を知りたくて、遺族の証言や避難ルートを収めた映像作品を作り上げた。

 「亀戸のまさおちゃん――東京空襲風景記」と題した約30分の作品。二瓶さんが語り部を務める東京大空襲・戦災資料センター(東京都江東区)が制作を決め、費用にはセンターへの寄付金などを充てた。

 空襲前日の1945年3月9日、8歳の二瓶さんはまさおちゃんたちと「兵隊ごっこ」をして遊んでいた。「また明日」。夕方、そう言って別れた。

 10日未明、二瓶さんは父親の声で空襲を知った。「起きろ」。外に出ると、同じ長屋に住むまさおちゃんが玄関前の防火用水をくみ出すため、表面に張った氷を砕いていた。それがまさおちゃんを見た最後になった。声をかける余裕はなかった。

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