[PR]

 北朝鮮軍は10日午前5時20分ごろ、南部の黄海北道(ファンヘプクト)サッカンモルから北東に向かって短距離弾道ミサイル2発を発射した。韓国軍合同参謀本部が明らかにした。ミサイルは日本海に落下。飛行距離は約500キロとみられる。被害は確認されていない。

 北朝鮮は国連安全保障理事会の決議で弾道ミサイルの発射は禁じられている。7日に始まった米韓合同軍事演習に対し、北朝鮮の国防委員会が「米国とその追従勢力の核戦争挑発に全面対応するための総攻勢に入る」との声明を発表するなど反発を強めている。今回の発射も緊張を高めるねらいがあるとみられる。

 韓国国防省は発射されたのは「スカッド」の系列と推定し、移動式発射台を使ったとみている。発射されたミサイルの分析を急ぐとともに、さらなる挑発に備え、警戒を強めている。

 一方、北朝鮮の祖国平和統一委員会は10日、韓国が金融制裁と海運規制を強化する独自制裁を科したことを受け、報道官談話を発表した。南北間の経済協力と交流事業と関連した全ての合意の無効を宣言。南北協力事業だった金剛山観光と開城工業団地の中断に伴って、北朝鮮側にある韓国企業と関係機関の全ての資産を完全に清算するとした。(ソウル=東岡徹