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 米戦略軍は9日、核兵器を搭載できるB2ステルス爆撃機を3機、米太平洋軍が管轄するアジア太平洋地域に配備したことを明らかにした。北朝鮮の核実験などをうけて「引き続き信頼できる空軍力の展開が必要」としており、北朝鮮を牽制(けんせい)する狙いがある。

 B2はレーダーに映りにくい形状で、敵の防空網をかいくぐり、核攻撃を加えることを目的に開発された戦略爆撃機。同軍によると、米ミズーリ州の空軍基地から8日、米太平洋軍管内に配備された。恒久的な配備ではない。具体的な場所は明らかにしておらず、同盟国との訓練に参加するという。

 米太平洋空軍のロビンソン司令官は、「最近起きた事例」がB2の配備につながったと指摘。北朝鮮による核実験や事実上のミサイル発射、さらに金正恩(キムジョンウン)第1書記が「核弾頭の準備」や「先制攻撃」に触れたことが念頭にあるとみられる。米戦略軍のヘイニー司令官は「将来にわたって抑止力を維持し、地球規模で安全保障に関与していくための手段の一つだ」としている。

 B2は2013年の米韓合同軍事演習に参加し、爆弾投下訓練を実施。これに北朝鮮が強く反発し、中距離弾道ミサイル「ムスダン」の発射即応体制を取るなど緊張が高まった。米軍当局者によると、B2は当面、アジア太平洋地域でオーストラリア軍と合同演習をするという。ただ北朝鮮情勢を意識した配備でもあり、今後、朝鮮半島周辺にも展開した場合、北朝鮮が強く反発するのは必至だ。(ワシントン=奥寺淳)

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