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(10日オープン戦、日本ハム4―2西武)

 力まない、がテーマだった。西武の開幕投手に決まっている菊池は、「銀さん(炭谷)から、『1試合でいいから、半分くらいの力で投げてみろ』って。僕はいつもマックスを通り過ぎる。体がぶっつぶれるくらいでいっちゃうから」。立ち上がりから、しなやかに左腕を振る。

 5回1失点の内容に、「試したいことは試せた。結果に満足している。収穫も多かった」。特に手応えを感じたのが、陽岱鋼から奪った二つの三振だ。一回、一つ目の三振はキャンプから練習しているチェンジアップでバットを誘い出した。三回、二つ目の三振は「脱力」から投じた直球で内角低めをズバリと突き、身動きさせなかった。

 東日本大震災から5年になる。「勝つことによって、岩手のみなさんに喜んでもらえるように。それくらいしかできない。応援するにふさわしい選手にならないと」。菊池の心の真ん中にある熱さは、花巻東高時代から変わらない。「岩手のために」。ふるさとを背負って、投げるのだ。(山下弘展)

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