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 これから先の素敵(すてき)な「人生(みち)」をお祈りいたします――。佐賀県内を走るJR唐津線の駅に、卒業を祝う手書きのメッセージが置かれている。列車に揺られ通学する学生たちを見守ってきた唐津線の若い乗務員3人が贈った、はなむけの言葉だ。

 「この春ご卒業を迎えられるみなさまへ」というタイトルで、唐津線沿線で高校が比較的近くにある小城、中多久、厳木、山本の4駅に置いてある。

 「普段駅を使ってくれているみなさんに、ちっちゃなお礼がしたかった」と、JR九州唐津乗務センターの運転士の本田裕尚さん(30)。本田さんは主にワンマン運転のとき、車内での検札や乗り換えの案内で学生たちと接してきた。

 唐津線は田園地帯や山間を走るのどかな単線で列車は上下とも1時間に1、2本ほど。乗客の顔ぶれはほとんど変わらない。「お客さんと近いからこそ、思いを伝えたかった」。唐津線で勤務する運転士、俵坂靖憲さん(26)と車掌の須川弘崇さん(25)と手分けしてメッセージを書き上げた。2月下旬から各駅の改札そばに置いている。

 「車内では早弁ならぬ朝弁してる方、夜は疲れてグッスリ眠ってしまい乗り越して慌てる方など朝早くから夜遅くまで本当にお疲れさまでした」「就職する人、進学する人、小さい頃からの夢を追いかける人、目標は達成すれば終わるかもしれませんが、『道』にはゴールはありません」