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 世界銀行が9日に公表した世界の貿易についての報告書で、2015年の世界のモノの輸入(数量ベース)が前年と比べて1・7%増となり、前年の3%増から減速した。「資源安と中国の構造転換が相互に影響し合っている」と分析している。

 「減速の中心地」は、世界の貿易量の4分の1を占める中国などアジアの新興国と指摘。中国が投資依存から消費主導の経済成長への転換を図るなか、輸入への依存が高い工業部門が減速し、「関係が強い東アジア諸国への影響が増幅された」という。

 また、資源安の影響では、ブラジルやロシアなどの資源輸出国が不況に見舞われ、中国などからの輸入の減少につながったとしている。2000年代以降の貿易自由化の遅さなど、構造的な要因も挙げた。(ワシントン=五十嵐大介