皇室の方々の公務には、数年に一度だけというものも少なくありません。今回は、皇太子ご一家と皇后さまの貴重なお出ましを紹介します。

 3月8日、皇太子ご夫妻と長女・愛子さま(14)が東京・六本木で、映画「エヴェレスト 神々の山嶺(いただき)」の試写会に出席しました。ご一家で試写会に足を運ぶのは、2009年の「HACHI 約束の犬」以来7年ぶり2回目です。

 この映画は、夢枕獏さんのベストセラー小説が原作の山岳映画。岡田准一さん演じる山岳カメラマンの深町誠がネパールのカトマンズで、死んだと思われていた天才クライマーの羽生丈二(阿部寛さん)に遭遇。羽生が失踪した理由を知り、深町はエベレスト登頂を目指す羽生の後を追う――という内容。映画が撮影されたネパールは昨年4月に大地震が発生し、多大な被害が出ました。この日は、その支援を目的としたチャリティー試写会でした。

 愛子さまは、俳優の岡田さんが隣り合って鑑賞しました。どんなやりとりがあったのか、岡田さんが映画終了後、報道陣に明かしてくれました。最初、岡田さんはユーモアたっぷりに「秘密です」「それは……秘密ですね」と笑みを浮かべ、報道陣に笑い声が広がりました。続けて、「ちょうど学校の試験が終わって見にこられるタイミングだったようで、『いま試験中じゃないんですか』『いや、終わったんです』という話をしました」と紹介してくれました。

 愛子さまの上映中の様子については、「熱い男たちがエベレストに対峙(たいじ)する話なので、大丈夫かな?と心配しましたが、しっかりみていただけたと思う」と岡田さん。上映後には、愛子さまはご夫妻とともに拍手を送っていました。

 上映後、岡田さんや平山秀幸監督はご一家と懇談しました。皇太子さまや雅子さまは岡田さんが出演している「蜩ノ記」「図書館戦争」「永遠の0」「軍師官兵衛」の4作品を鑑賞したことがあると伝えたそうです。

 雅子さまは愛子さまに「映画を見たよね?」「ちゃんと伝えたの?」と話していたそうで、愛子さまも岡田さんの出演作を見ていたようでした。

 平山監督は、皇太子さまから「高所恐怖症なんですね」と話しかけられ、どうしてご存じなのかと驚いたといいます。

 岡田さんはネパール大地震について「自分がお世話になった、大好きになった国の震災というのは、震災を経験している国の一人として、すごく心配をしましたし、復興をすごく願っていました」と心境を述べました。さらに、ご一家の震災や災害への思いを感じたといい、「震災の復興を願うためにも、(試写会に)きていただいたと思っています」と話していました。