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 東京都三鷹市で2013年、元交際相手の高校3年の女子生徒(当時18)を刺殺したとして、殺人などの罪に問われた池永チャールストーマス被告(23)のやり直しの裁判員裁判が10日、東京地裁立川支部で結審した。検察側は「被告がリベンジポルノとして公開した画像の抹消は不可能。被害者を徹底的におとしめており、身勝手極まりない」として、やり直し前の一審判決(懲役22年)を上回る懲役25年を求刑した。

 一方の弁護側は、刑事訴訟法の規定により、やり直し前の一審判決より重い刑を言い渡せないと主張。その上で、池永被告が幼少期に受けた虐待が犯行に影響したなどとして、懲役14年が妥当だと訴えた。判決は15日に言い渡される。

 やり直し前の一審判決は、女子生徒の画像をネット上で公開したことについて、量刑を決める際に重視していた。二審・東京高裁は、「起訴していない罪で処罰したのは違法だ」として一審判決を破棄。検察側が、児童買春・児童ポルノ禁止法違反(公然陳列)などの罪で追起訴した。やり直しの裁判員裁判では、この追起訴が刑事手続き上、違法かどうかが争点となっている。

 この日の裁判では、女子生徒の母親が被害者参加制度を利用して出廷し、「被告は極刑で罪を償うべきだ」と意見を述べた。(坂本進)