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 欧州連合(EU)からの離脱は、英国の科学にとって災難だ――。車いすの宇宙物理学者スティーブン・ホーキング博士ら、英国でもっとも権威ある科学学会「英王立協会」の会員約160人が、EU残留を支持する声明を英タイムズ紙に寄せた。

 10日付の「編集長への手紙」欄に掲載された声明の賛同者に名を連ねたのは、いずれも英ケンブリッジ大学に所属する科学者や数学者らで、3人のノーベル賞受賞者を含む。

 声明は、「我々はEUの補助金を得た若者を含む、数多くの優秀な研究者を欧州大陸から採用している」と指摘。EUに非加盟のスイスが労働者の「移動の自由」を制限した結果、若い研究者の獲得に苦労しているとして、「もし英国がEUを離脱し、科学者たちの移動の自由が失われれば、英国の科学と大学にとって災難だ」と訴えた。

 英国は今年6月23日にEU離脱の是非を問う国民投票を行う。(ロンドン=渡辺志帆