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 北九州空港(北九州市)が開港して16日で10年になる。「九州唯一の24時間空港」を売り文句にしてきたが、九州では「一人勝ち」の福岡空港(福岡市)の存在が大きく、乗降客数は伸び悩んだままだ。その福岡空港は、過密状態から今月下旬に混雑指定を受け、新路線開設が「小休止」を迫られる。北九州空港にとっては飛躍へのラストチャンスと関係者は期待をかける。

■24時間利用可能

 北九州空港では午前5時半発の羽田行きが始発便。周防灘沖に浮かぶ人工島に造られた北九州空港は周囲への騒音を気にする必要がなく、24時間利用可能だ。

 だが空港ビルを運営する「北九州エアターミナル」の片山憲一社長(63)は「便利な24時間空港を造れば多くの人に使ってもらえると思ったが、そうではなかった」と振り返る。

 2006年度の乗降客数は約127万人。14年度は約126万人とほぼ変わらない。13年度は韓国・釜山との定期便が軌道にのりかけ、138万人と過去最高を記録したが、ほかの年度は110万人台後半~120万人台後半で推移。国の開港前予測の292万人(10年)には遠く及ばない。

 片山氏は元北九州市職員。新空港推進室長や開港直後の市港湾空港局長を務めた。「お客さんは便数が多く、安いチケットもある福岡空港を使う。北九州空港は選択の幅がない」

 開港当初は那覇や上海、ウラジオストク(夏季のみ)との定期便が飛んだ。現在は羽田と県営名古屋への2路線のみだ。釜山線も14年3月で運休した。

■格安航空誘致狙う

 低迷する北九州空港と逆に乗降客数が順調に伸びているのが福岡空港だ。12年度は1700万人台だったが、昨年度は2千万人超。都心まで地下鉄で数分という圧倒的な地の利が、多くの利用者を引きつける。