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 原子力規制委員会の田中俊一委員長は11日、東京電力福島第一原発事故の発生から5年を迎えたことを受け、約600人の職員を前に訓示した。「最近は事故後の混沌(こんとん)とした状況から抜け出したかもしれないが、まだまだ新たな課題が山積している。私たちの責務は原発の安全を確保するために、厳格な審査を粛々と進めることにいささかも変わりない」と述べた。

 規制委は事故の反省をふまえ、2012年9月に発足した。田中委員長は「重い責任で先が見えないこともあった。厳しい批判もあったが、支えているのは福島のような事故を二度と起こさないという誓いだった」と振り返った。

 また、帰還困難区域の福島県富岡町にある桜の名所「夜ノ森の桜」に触れ、「桜を見に帰省した人たちに、バスの窓越しでない桜を見せたい。そのために何ができるのかを考えてほしい」と呼びかけた。