20日に開幕する第88回選抜高校野球大会の開会式で、長崎県諫早市の諫早農業高3年、松永裕太郎君(18)が司会を務める。動画投稿サイト「YouTube」や恩師の指導で磨いた声で晴れの舞台に立つ。

 「放送部の甲子園」と呼ばれるNHK杯全国高校放送コンテストのアナウンス部門で昨年夏、約4300人が参加する中、初出場で優勝し、司会に選ばれた。同級生の原爆についての短歌が国民文化祭で文部科学大臣賞を受けたという題材をアナウンスした。

 中学2年の時に弁論大会に出て人前で話す楽しさを知った。ところが、高校で入った放送部には部員がおらず、休眠状態だった。

 そのころ、インターネット上で小説や詩を朗読する自分の様子を公開し、ハンドルネームを使ってコメントし合っている人たちを知った。「こんな世界があるのか」。自身もニュースなどを読み上げて録音。写真も交えながら約5分の動画を編成し、YouTubeに投稿した。今は削除したが、投稿動画は一時、40本にのぼった。「遊びだったけど、『いい声だね』という反応がうれしく、モチベーションになった」

 転機は2年の秋。体育祭で務め…

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