【動画】東日本大震災の犠牲者を悼む催しが被災地から離れた各地で開かれた
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 午前6時 岩手県宮古市 市内全域に津波避難訓練を呼びかける防災無線が鳴り響いた。市民約1200人が参加。祖母から津波の教訓を聞かされて育った大野ヤシさん(87)は「日ごろの準備と心構えが大切」と話した。

 午前8時 岩手県大槌町 津波で全壊し当時の町長ら職員40人が犠牲になった旧役場庁舎前で、職員約40人が黙禱(もくとう)した。

 午前9時58分 岩手県釜石市 県警の警察官が行方不明者の捜索を前に黙禱。

 正午 福島県楢葉町 太平洋を望む岬に献花台が置かれた。昨年9月、原発事故による避難指示が解除され、少しずつ町民が戻る。献花した永山和平さん(84)は「我が家での暮らしはいいね。もっと人が戻ってくればいいけど」。

 午後1時30分 宮城県亘理町 町臨時災害ラジオ「FMあおぞら」で、犠牲になった町民306人の名前が流れ始めた。パーソナリティー3人が交代で名前と地区名、年齢を読み上げた。代表の吉田圭さん(55)が語りかける。「私たちはあなたの名前を、このまちに生きてきたことを、決して忘れない」

 午後2時23分 東京都江東区 被災地から約900人が避難している国家公務員宿舎「東雲(しののめ)住宅」で追悼行事が始まった。

 午後2時25分 神戸市 阪神大震災の被災者らが、犠牲者を悼むガス灯「1・17希望の灯(あか)り」から分灯。「3・11」の形に並んだろうそくに火をともした。大石博子さん(66)は「悲しみを味わった人同士、支え合っていかなければ」。

 午後2時30分 千葉市 JR千葉駅前でサッカーのジェフユナイテッド市原・千葉の選手らが復興支援の募金を呼びかけた。

 午後2時46分 岩手県宮古市 地震発生時刻。津波被害を受けた田老地区で、被災者らが巨大防潮堤に上り、手をつないで海に祈りを捧げた。

 宮城県名取市 追悼の集いで市民が黙禱。その後、メッセージが書かれたハトの形をした風船を飛ばした。

 福島県二本松市 全町避難が続く浪江町の浪江小と津島小の全児童15人が、仮設校舎で黙禱。「浪江を忘れず元気に生きていきたい」と久米田滉斗(きらと)君(12)。

 東京・銀座 時計塔の鐘が「11日」に合わせて11回鳴った。手を合わせた埼玉県の根本信子さん(69)は「いち早い復興を祈りました」。東京メトロなどは全線で緊急停止訓練を実施した。

 長崎市 爆心地公園で、福島と交流を続ける市民団体が、千羽鶴を手に原爆落下中心地碑を囲み、目を閉じた。

 午後3時9分 埼玉県上尾市 避難してきた47人が暮らす団地で、亡き人を思う手紙や思い出の品を詰め込んだタイムカプセルに鍵がかけられた。10年後に開封する。福島県から避難している橘光顕さん(50)は「悲しみや苦しみだけでなく、未来を思ういまの気持ちを届けたい」。

 午後3時25分 千葉県旭市 14人が犠牲になった飯岡地区の追悼式で、飯岡中3年の佐久間由莉さん(15)が「思い出したくない過去ですが、人の命を守るために役立つならば」と、津波体験の作文を朗読した。

 午後3時35分 宮城県石巻市 児童ら84人が犠牲になった旧大川小学校を韓国セウォル号沈没事故の遺族が訪れ、黙禱。事故で息子を亡くした金正海(キムチョンヘ)さん(45)は「子を亡くした気持ちは日本も韓国も同じ。励まし合って交流を続けたい」。

 午後5時6分 宮城県名取市 仮設住宅で住民が竹灯籠(どうろう)300本を並べ、犠牲者を追悼した。

 午後5時30分 広島市 原爆ドーム対岸で「追悼の集い」。500個のキャンドルに「絆」「忘れない」などのメッセージを記したシェード(覆い)を参加者がかぶせていった。高校2年、平原瑠奈さん(17)は「たくさんの人が笑顔になれる日が早く来てほしい」。

 午後5時45分 東京都墨田区 東京スカイツリーが、復興をイメージしたライトアップ。花が咲く様子をモチーフに地元の小学生がデザインした。

 午後6時 福岡市 鎮魂と復興を願う行進が市役所前を出発。福島県で3歳まですごしたという主婦、原敦子さん(69)は「震災はまだ終わっていない」と言った。

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