大日本印刷は、仮想現実(バーチャルリアリティー、VR)の映像を簡素な「紙箱」で楽しめる装置に参入する。VRはゲーム業界で話題を集めるほか、観光施設やイベント、ショールームなどでの活用が広がっており、VR映像の制作とともに企業に売り込む。

 大日本が出す「DNPカートンVRスマートフォンシアター」は、段ボール紙でできた本体に、スマートフォンを装着して映像をみる。臨場感ではソニーなどが手がける専用装置より劣るが、企業が顧客らに無料で紙箱を配り、販売促進に手軽に使える利点がある。

 紙箱VR装置は国内では、理化学研究所の研究者が創業した「ハコスコ」が2014年7月に発売。博物館向けに3D映像の制作を手がけていた凸版印刷も15年4月に参入している。