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 東日本大震災に200億円以上の義援金を寄せた台湾では11日、在住日本人らが台北市内で追悼の式典を開いた。一方、台湾の外交部は、馬英九(マーインチウ)総統が安倍晋三首相に対し、先月6日の台湾南部の震災への支援に謝意を示す親書を送ったと発表した。外交関係のない日台の首脳が親書をやりとりするのは極めて異例だ。

 台湾の先月の地震では、台南市でマンションが倒壊するなどし、117人が死亡。安倍首相が馬氏に支援を申し出る親書を送り、日本政府は台湾赤十字に120万米ドル(約1億3500万円)の緊急無償資金協力を決めた。馬氏の親書はこの返書に当たる。外交部によると、日本政府と市民に謝意を表明し、「友好協力関係をさらに進めたい」などとする内容だ。

 東日本大震災の追悼会は台湾日本人会などが主催し、約200人が出席した。日本の対台湾窓口機関、交流協会台北事務所の沼田幹夫代表(大使に相当)は「台湾の皆様から物心両面の温かく心強い支援をもらった。感謝の念は色あせず、心に刻み込まれている」とあいさつした。

 また、宮城県南三陸町では津波で公立病院が壊滅し、台湾から22億2千万円の支援を受けて昨年12月に町立病院を開いた。式典では、同町の佐藤仁町長が「未来への希望、光を与えられた」と語るビデオメッセージも流された。(台北=鵜飼啓