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 東京・銀座が大きく変わろうとしている。31日には、外国人観光客らをターゲットにした空港型免税店が入る大型商業施設「東急プラザ銀座」がオープンし、その後も開発プロジェクトが相次ぐ。そのなかで江戸時代から続く老舗も、それぞれのこだわりで生き残ろうとしている。

■銀座大黒屋 こだわり・独自性で勝負

 徳川家斉が第11代将軍だった1800(寛政12)年創業の銀座大黒屋。メインストリートの中央通り沿いに店を構え、女性用ハンドバッグを専門に扱う。「爆買い」でおなじみの中国人観光客の出入りも多い。

 創業時は鶏卵の卸商だった。明治初期にはかつお節やのりなどの海産品を扱い、戦時中に良質の食材が手に入らなくなると女性用の小物雑貨を売り始めた。先代がハンドバッグ専門店にかじを切った。時代にあわせて商材を変え、日本を代表する商業街の一線で生き抜いてきた。

 「銀座は江戸、明治、大正、昭和と時代とともに顔を変えてきた。魅力向上のために、時には再開発も必要では」と8代目の安西慶祐(けいすけ)社長(46)は言う。大型商業施設が近くにできれば客を奪われる恐れもあるが、「小さい店だからこそ独自性を出せる強みがある。差別化を図ることは出来る」と話す。