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 韓国電機大手、サムスン電子の株主総会が11日、ソウルで開かれた。最近は世界のトップシェアを誇るスマートフォン事業が減速しており、同社幹部は総会で厳しい見通しを隠さなかった。株主からは、不安や激励の声が飛び交った。

 2015年決算(暫定値)で、スマホなどの携帯端末部門の営業利益は10兆1千億ウォン(約9500億円)。前年の約7割、前々年の約4割という減速ぶりだ。10日には、ソウルで最新モデルのギャラクシー「S7」などの展示会を開いたが、割安感のある中国製品に押され気味だ。

 同社幹部は11日の株主総会で、今年のスマホ市場が史上初めて1桁の成長率に終わるとの見通しを披露。「経営環境はさらに厳しくなる」と説明した。

 これに対し、株主の女性は「とても意気消沈している。スマホに頼るのは疑問だ。サムスン電子の株主という自負心を持てない」と指摘。男性の株主の一人は最近、プロ棋士に勝った囲碁の人工知能(AI)「アルファ碁」を持ち出し、「私たちも世界を牛耳るソフトウェアを開発できるはずだ」と訴えた。

 同社幹部の一人は「過去47年、数多くの困難を飛躍の機会に変えてきた」と述べ、株主たちの不安を懸命に打ち消した。(ソウル=牧野愛博)