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 ♪みんな大好き、北極のアイスキャンデー♪ 耳に残るCMで親しまれた大阪・ミナミの「北極」。終戦直後からアイス専門店としてやってきた老舗に近年、異変が起きている。回転焼きやドーナツを売り出したり、韓流映画とコラボレーションしたり。仕掛けるのは10年前に主婦から転身した3代目社長だ。

 円筒形の箱に、手をつないだペンギン。昨年12月、創業70周年記念で発売した「北極キャンディー」は創業当初のアイスの箱を復刻した。でも中身は「アイスキャンデー」ではなく「あめちゃん」。社長の久保田光恵さん(62)は「キャンデーに一文字加えてキャンディーに。しゃれみたいなもんですわ」と笑う。

 味はミルク、あずき、パインの3種。練乳やあずきを使い、アイスの味に近づけた。狙いは冬場の売り上げ。「暖冬でも、なかなか『アイス食べよかー』ってなりませんやん」

 1945年8月、今の戎橋筋商店街の一角。「甘くて冷たい物で、焼け野原でもほっとしてほしい」と久保田さんの両親がアイス一品に絞った店を始めた。

 味はずっと変わらない。添加物は使わず、ざらめのすっきりした甘さ。長時間かけて凍らせ、ふわっとした口当たりにする。棒は奈良産のヒノキ。食べやすいように従業員が1本ずつ、ギュッと斜めに押し込む。

 50年代にラジオやテレビでC…

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