[PR]

 女子テニスのマリア・シャラポワ(ロシア)らの使用が発覚した禁止薬物メルドニウムについて、世界反ドーピング機関(WADA)の広報担当者は11日、禁止薬物に指定した今年1月から現在までに、99例の違反が疑われる分析報告があることを明らかにした。いくつかの競技にまたがり、複数国のドーピング検査機関からWADAに報告があったという。また、ロシアラグビー協会は同日、7人制ラグビーの代表選手男女各1人がメルドニウムの陽性反応を示したと発表した。

 一方、シャラポワにラケットを提供している「ヘッド」(本社・オランダ)は11日、WADAが用量の限度を決めずに禁止したことに疑問を呈する声明を発表した。シャラポワが1月以降に使った量は運動能力を高めるものではないと指摘し、「使ったのは疑いはないが、意図的に使用した証拠はなく、単純な間違い」と判断。シャラポワとの契約を延長する方針を明らかにした。

 メルドニウムをめぐっては、スピードスケート男子500メートルの世界記録保持者、パベル・クリズニコフ(ロシア)や昨年の東京マラソン勝者のエンデショー・ネゲセ(エチオピア)らが陽性になったと報じられている。(モナコ=河野正樹)