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 事件発覚から約200日。東京都中野区の加賀谷理沙さん(当時25)を殺害したとして、当時、現場近くに住んでいた戸倉高広容疑者(37)が逮捕された。亡くなった加賀谷さんは、アルバイトをしながら、劇団員として初めての舞台を心待ちに稽古を積んでいた。

 仙台市出身の加賀谷さんは、地元の高校で文芸部に所属。俳句を学び、新聞社の俳壇に入選歴もあった。宮城大学を卒業後、上京して複数のアルバイトをしながら俳優を目指し、劇団に所属していたという。

 所属劇団の関係者によると、加賀谷さんは昨年夏前ごろから練習に参加し、事件後の9月10日からの舞台に出演予定だった。加賀谷さんは劇団のブログに、「個性的なメンバーが集まって作るこの舞台、とってもハートフルな作品になるだろうなぁと、今からワクワクしています」と書き込んでいた。

 病院の入院患者や家族をめぐる物語で、加賀谷さんは看護師役の予定だった。初日の舞台で代役を務めた女性は「芝居が大好きで、舞台に立つのを楽しみにしていた。稽古だけでなく、雑用なども一生懸命やってくれた。一緒にこの舞台に立ちたかった」と話した。

 加賀谷さんの自宅は、中野区の住宅街にある築20年の3階建てマンション。戸倉容疑者が当時住んでいたとされるのは、北西に約300メートル離れた4階建てのマンションだった。住人の男性は「3カ月ほど前に警察官が来て事件のことを聞かれた。容疑者が住んでいたことは知らず、驚いている」と話した。