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 東日本大震災の翌日未明、長野県栄村は震度6強の揺れに見舞われ、住宅約200棟が全半壊した。この「長野県北部地震」は12日で、発生から5年を迎えた。過疎化が進む村ではこの日、毎年恒例の「灯明祭(とうみょうさい)」が開催され、村民たちがさらなる復興を願った。

 灯明祭は、地震翌年からボランティア団体「栄村復興支援機構・結い」が村中心部で開いてきた。この日の夕方、子どもたちが高さ6メートル超の雪山に立てた約2500本のろうそくに火をともすと、「3・12 栄村」という文字が浮かび上がった。

 長野県北部地震は、2011年3月12日午前3時59分ごろに発生。栄村では住宅33棟が全壊、169棟が半壊した。倒壊による死者は出なかったが、避難所で生活していた高齢の3人が11年3月~6月に亡くなった。被災ストレスなどによる「関連死」と認められた。

 地震後、仮設住宅に暮らしていた124人は全員退去し、31世帯54人が復興村営住宅で生活している。ただ地震以降、村は深刻な過疎化に悩まされ、人口は3月1日現在で2043人。地震直後の11年4月から268人減った。

 この日、灯明祭に訪れた飯山高校1年生の上倉優那さん(16)は「店や道路が復旧し、復興は進んでいると感じる。私たち若い人がもっと村を元気にしたい」と話した。(辻隆徳)