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 走り続けて1世紀。千葉県の流山、松戸両市を5・7キロで結ぶ流鉄の「開業100周年記念祭」が12日、始発の流山駅と終着の馬橋駅で開かれた。流山駅に設置された県内鉄道6社の出店ブースや、ちびっ子たちによる車両綱引きイベントなどには多くの鉄道ファンが詰めかけ、都心に最も近いローカル線の節目の催しを楽しんだ。

 流鉄は旧流山町民たちが出資して1916年3月14日開業。流山市の特産品・味醂(みりん)や農産物を都心に運び、戦後は通勤、通学の足として営業してきた。

 小宮山英一社長と本郷谷健次松戸市長、井崎義治流山市長らが午前10時から馬橋駅で、11時からは流山駅でそれぞれ記念のテープカット。小宮山社長が「流鉄は小さな東京近郊のローカル鉄道。何度も経営危機があった。今後も懸命にやっていきますから、市民や両市のお力をお願いします」とあいさつした。馬橋駅のテープカットには流山市がモデルの「流川市」を舞台にしたテレビアニメ「普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。」の少女役声優の伊藤美来さん、三澤紗千香さんの2人も参加。同駅西口の公園でトークショーを行った。千葉市の中学1年、満田琢磨さん(13)は「開業百周年」とプリントされた白地のTシャツ姿で午前9時半前、馬橋駅にやってきた。「流鉄の電車はカラフルで格好いい。今日はイベントがいっぱいなので楽しみたい」と興奮気味に話した。

 流山駅では午前11時からオレンジ色の車両「流星号」を子どもたちが綱引きするイベントがあった。20人のちびっ子たちが2両合わせて80トンの車両を一斉に引いたが、ビクともせず。保護者が加わって再度試みると巨体はゆっくりと移動。「やったー」と歓声が上がった。浦安市から参加した小学3年、高野辺翔太君(9)は「動くと思わなかったけど(動いて)驚いた。すごく楽しい」と満面の笑み。父親の賢一さん(54)は「地元と電車が一体でいいなと感じました」と話した。このほか、ロードトレインの乗車やジオラマを展示する車両内ミュージアムなどのイベントが行われた。(青柳正悟)