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 東京電力福島第一原発の事故以来、同原発の敷地のある福島県大熊町と双葉町は、放射能汚染のため帰還困難区域となっている。水素爆発が起きてからちょうど5年となる12日も、両町では復興作業に当たる車両がたまに通り過ぎるだけで、人影はほぼ無かった。

 大熊町の繁華街だったJR大野駅から南に連なる商店街。復旧作業の車両が通行できるよう片付けられているが、路肩などにはまだ剝離(はくり)した壁や割れた窓ガラス片が散らばる。人の姿はなく、聞こえるのは風が揺らす看板のトタンの音ぐらいだ。

 県道沿いにコンビニエンスストアがあった。外からのぞくと、商品が散乱した店内の奥に震災が発生した午後2時46分を示したまま止まった時計が見えた。入り口の新聞スタンドには、2011年3月11日付の朝刊が色あせて残る。5年間、時間が止まったままのようだった。

 北隣の双葉町も、人気(ひとけ…

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