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 中国で2015年に汚職で摘発された公務員が5万4249人に上ることが13日、全国人民代表大会(全人代)の最高人民検察院(最高検)の活動報告で明らかになった。摘発人数は過去10年間で最多だった前年(5万5101人)より減ったが、高官や多額の汚職事案が増え、政府内の腐敗の根深さが浮き彫りになった形だ。

 報告によると、閣僚級以上の幹部では、令計画・前党統一戦線工作部長ら41人が摘発され、前年の28人を大きく上回った。100万元(約1700万円)以上の贈収賄・公金横領事件は4490件で、前年より22・5%増加した。

 今年の取り組みでは、冒頭に経済犯罪の取り締まり強化を挙げた。昨年以降、株式市場の混乱が続いて世界的な株安を招いたことを受けたものとみられ、「資本市場の健全な発展を保障する」として金融秩序の安定を図る姿勢を強調した。また国家安全・社会秩序の維持のため、「敵対勢力の浸透と体制転覆の動きを断固としてたたく」とした。(北京=平賀拓哉)