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 2004年アテネ五輪の女子マラソン金メダリスト、三重県出身の野口みずき選手(37)=シスメックス=の挑戦が終わった。リオデジャネイロ五輪の代表選考会を兼ねた13日の名古屋ウィメンズマラソン。「五輪を目指すのはこれが最後」と公言して臨んだ2年半ぶりのフルマラソンで23位となり、08年北京に続く五輪代表入りの夢は消えた。

 開始20分ほど前、野口選手は泣いていた。その大粒の涙がスタートラインに立つ苦しさを物語っていた。所属チームの広瀬永和(ひさかず)総監督(50)は「ボロボロ。完走できないかもしれない」。ここ数年は「走るのが怖い」と思うほど足のけがの連続。広瀬総監督に「もうやめたらいいよ」と何度も引退を促された。今大会直前には左足が痛み、自身初の足にテーピングをしてのレースとなった。

 5キロ過ぎに先頭から遅れた。でも、身長150センチの体で粘った。完走へのこだわりが突き動かした。13年の世界選手権で初めて途中棄権したことが「心に引っかかっていた」。

 沿道や一般参加ランナーの声援も背中を押してくれた。「私のことを覚えている人がこんなにいてくれた。愛されていたんだとしみじみ感じた。30キロからは花道のようだった」。だから、自身の日本記録より約15分遅く、完走9度で最も悪い2時間33分54秒でもこう言えた。

 「最高のレース」

 大会前、「リオが最後か、名古屋が最後になるのか分からない」と引退を示唆していた。この日のレース後には「私の42・195キロは最初から最後まで最高の42・195キロでした」と語った。進退を問われると「もう少し後に考えたい」。しばらく休養を取り、決断を下す。(小田邦彦)

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