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 ノルディックスキー・ジャンプ男子のワールドカップ(W杯)で、葛西紀明(土屋ホーム)の通算500試合出場が目前となっている。記録達成となる予定だった13日のW杯ドイツ・ティティゼーノイシュタット大会は強風のため中止となったが、準備は万全だった。前人未到の偉業に、ジャンプ界全体が祝福ムードに包まれている。

 スキースーツの上に着用するゼッケンは、飛行順の53番以外に、葛西には特別に「500番」が用意されていた。ジャンプだけではなくほかの種目を通じても最多の出場記録。葛西は「なかなか許されることはないと思うので、絶対つけて飛ぼうと思っていた」という。

 地元のファンが「499」「500」と書いたボードを用意するなど、前日の試合から地元選手以上の声援を受けていた。大会側も500試合出場の横断幕を作ったり、日の丸をあしらった記念Tシャツを作ったり。結局中止となったが、開始時間を遅らせて風がやむのを待った。

 18日にスロベニア・プラニツァで行われる次戦に記録がかかる。大会で使われるフライングヒルは、葛西が得意とするジャンプ台だ。「成績を出せる確率はちょっと高くなる。これはこれでうれしい」。節目の試合で表彰台を狙う。(ティティゼーノイシュタット=河野正樹)