[PR]

 政界の汚職スキャンダルや経済低迷に揺れるブラジルで13日、ルセフ大統領の退陣や汚職事件の解明を求める大規模なデモが全土であった。今月、ルセフ政権の後ろ盾である与党・労働党のルラ前大統領が汚職に関与していた疑いが表面化。国民の不満が急速に高まるなか、地元メディアによると、警察集計で計350万人以上が参加する過去最大規模のデモに発展した。

 各地の参加者は最大都市サンパウロで140万人、首都ブラジリアで10万人。調査会社ダタフォリャはサンパウロの参加者を50万人と少なく見積もったが、それでも軍事政権時代末期に直接選挙を求めた最大規模のデモの40万人を上回ったとしている。

 ルセフ政権の支持率は2月下旬の世論調査で11%まで低迷。ルセフ氏は政府会計の粉飾に関わったとして、昨年から国会での弾劾(だんがい)手続きの対象にもなっている。南米初のリオデジャネイロ五輪が5カ月後に迫るなか、空前の規模のデモは、今後の政権運営に大きく影響しそうだ。

 ブラジルでは14年、国営石油会社ペトロブラスを巡る過去最大の汚職事件が発覚。捜査当局はルラ前大統領が事件の主要人物の一人と見て、今月4日、家宅捜索と事情聴取を実施。ルラ氏は9日、別の事件による資金洗浄の罪で起訴された。(サンパウロ=田村剛)

こんなニュースも