【動画】燃料電池フォークリフトを使った実証実験で、二酸化炭素排出量が大幅に減るという=榊原謙撮影

 トヨタ自動車や神奈川県などは14日、風力発電から水素をつくり、倉庫などで燃料電池フォークリフトを動かす実証実験を今秋から始めると発表した。従来のエンジンで動くフォークリフトに比べ、全工程における二酸化炭素(CO2)排出量を8割減らせるという。

 ほかに横浜市、川崎市、東芝、岩谷産業が参加。水素を基幹エネルギーに位置づける「水素社会」に向け水素の製造、貯蔵、輸送などの課題を検証する。実証は2018年度までの予定で、30年ごろに事業として成り立たせられるかを見極めたい考えだ。

 実証では、まず横浜市沿岸部の風力発電で電気を起こす。その電気で東芝製の水の電気分解装置を動かし、水素をつくる。水素は高圧ガスにして岩谷産業の運搬トラックに詰め、横浜や川崎の青果市場や物流倉庫などに陸送し、トヨタのグループ会社製の燃料電池フォークリフトの燃料にする。水素と酸素の反応でできる電気で動く。

 国内で流通する水素の多くは化石燃料などからつくるため、製造時にCO2が出る。風力発電で水を電気分解すればCO2排出はなくせるが、大量につくれないなどの課題もある。