元経済企画庁(現内閣府)長官の故宮崎勇氏を送る会が17日に東京都内で開かれるのに合わせ、中国の朱鎔基(チューロンチー)元首相が弔電を送ったことが日中関係筋の話で明らかになった。朱氏は弔電で、宮崎氏は日中の友好と経済交流の推進に多大な貢献をしたとし「彼のような友人を持ち誇りに思う」とつづっているという。

 宮崎氏は戦後日本を代表する官庁エコノミストとして知られ、「国民所得倍増計画」など歴代政権の経済政策の立案にかかわった。民間レベルの「日中経済知識交流会」に加わり、30年以上にわたり文化大革命による混乱から改革開放政策に転じた中国の経済立て直しに尽力。同会で後に首相となる朱氏と出会い、引退後も宮崎氏が朱氏を毎年のように訪ねて旧交を温めた。宮崎氏は1月3日に92歳で死去した。

 関係筋によると、朱氏は弔電で「宮崎氏は非常に謙虚で知識豊富であり、得がたい友だった」と回想。「中国の発展と企業・行政改革に多大な貢献をし、中国人民の尊敬を得た。宮崎氏の中日友好への貢献は歴史に刻まれている」とたたえた。両氏の交流を知る中国人研究者は「朱氏は首相在任中の最も厳しい時期に宮崎氏の意見を参考にしていた。(引退した国家指導者の国外への)弔電は異例で、中国の近代化に貢献した人を積極的にたたえる習近平(シーチンピン)指導部の意向がある」と指摘する。(北京=倉重奈苗)