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 兵庫県姫路市で2001年に起きた郵便局強盗で懲役6年の判決が確定し、服役したナイジェリア人男性が裁判のやり直しを求めた再審請求について、大阪高裁は15日、請求を棄却した神戸地裁姫路支部の決定を取り消し、審理を神戸地裁に差し戻した。

 「ありがとう。一番の喜びです」。再審の審理を差し戻す大阪高裁決定を受けて会見した弁護団によると、ナイジェリア人の男性は決定内容を電話で伝えられてそう答えたという。弁護団長の山下潔弁護士は「ごく当たり前の決定。非常に妥当だ」と評価した。

 裁判記録などによると、男性は1997年7月にナイジェリアで日本人女性と結婚。その年の9月に来日し、99年には長女をもうけた。皮革工として働く一方、00年には自動車部品などの輸出会社を設立。事件5日前の01年6月14日、日本人の配偶者として永住権を得たが、事件翌日に強盗容疑で兵庫県警に逮捕され、06年に実刑が確定。09年に刑務所を出るまで長い拘束生活を送った。

 その後、男性は自ら神戸地検姫路支部を訪れ、「有罪となった証拠を見せてほしい」と要求。事件現場に残されていた緑色の目出し帽を検察事務官から手渡されたという。事務官は検察官の了解を得ず勝手に証拠品を渡したとして、のちに訓告処分を受けた。

 事件は蒸し暑い6月中旬に起き…

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