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 警察が昨年1年間に把握したストーカー被害は2万1968件で、3年連続で2万件を超えた。前年から855件(3・7%)減った。警察庁が17日に発表した。被害者は20代が最多で、10代も1割いた。警察庁は18日に専用のウェブサイトを立ち上げて被害防止策をアニメなどで広く発信する。

 被害者の89・3%は女性。年齢別では、20代が35・1%で、30代26・5%▽40代18・0%▽10代9・5%が続いた(家族や友人へのストーカー行為に巻き込まれた2次的な被害者を除く)。一方、加害者は85・7%が男性で、30代が23・5%で最も多かった。

 被害者と加害者の関係は「交際相手(元交際相手を含む)」が49・6%と半数を占め、「知人・友人」が12・4%、「同僚・職場関係」が11・3%、「配偶者(内縁・元配偶者を含む)」が7・7%だった。面識がないケースも5・8%あった。

 行為の態様別では、「付きまとい・待ち伏せなど」が1万1352件、「面会・交際の要求」が1万426件、「無言電話・連続電話・メール」が6608件、「乱暴な言動」が4166件だった。

 警察が加害者を逮捕・書類送検した事件は2415件で、前年より58件(2・3%)少なかった。罪種別ではストーカー規制法違反が677件、脅迫が362件、住居侵入が315件、傷害が197件。殺人未遂も11件、強姦(ごうかん)が23件あった。ストーカー規制法に基づく警告は3375件、禁止命令は145件だった。

 警察庁の担当者は被害の件数の高止まりについて「社会的な関心が高く、警察官の増員など受け入れ態勢も充実してきたためではないか。被害者の安全を第一に対応していく」と話す。

 警察庁は17日、配偶者などパートナーへの暴力(DV)のまとめも発表。前年比4069件(6・9%)増の6万3141件で過去最多だった。被害者の88・0%は女性で、20~40代が8割弱を占めた。警察が加害者を摘発した事件は1014件(14・5%)増の8006件だった。(八木拓郎)

■ストーカーの被害に遭わないために(※警察庁による)

▽ふだんからの心がけ

・嫌なことは嫌とはっきり言える関係を交際相手と築く

・住所やメールアドレスなどの情報管理を徹底する。郵便物を捨てる際は裁断する

▽被害に遭いそうになったら

・スマートフォンのGPS(全地球測位システム)設定をオフにし、SNSやブログの更新を控える

・相手の言動や電話の着信履歴、メールの受信履歴を記録する。ネットへの書き込みは印字しておく

・家族や友人、同僚に協力を求める

・身の危険を感じたら迷うことなく110番通報する