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 北海道立オホーツク流氷科学センター(北海道紋別市)が主催した写真コンテストで、クジラの死骸の上に立った男性がポーズをとる姿を撮影した作品が最優秀賞に選ばれたが、取り消された。「生命に対する侮辱だ」などと批判が相次ぎ、出品者が受賞を辞退したという。

 この作品は、9日に審査結果が発表された第25回「オホーツクの四季」写真コンテストで最優秀賞を受けた「征服」。北海道北見市の男性が出品した。受賞作品がセンターのホームページなどに掲載されると、「生命を侮辱している」などと批判的な意見が電話で寄せられ、ツイッターでも批判が相次いだ。

 審査した北海道写真協会の女性会員は「クジラは生きていると思った。その上に乗っかるなんて勇気があると思ったし、感動したので選んだ」と話した。

 同センターによると、一部職員から異論が出たが、「専門家が選んだので、この作品にしかない何かがあるのだろうと考えた」(担当者)という。

 同センターは15日付で高橋修平所長名の文書を出し、「自然や環境を研究する機関でありながら、それらへの配慮や認識が欠如し、多くの方に不快な思いをさせてしまい、猛省している」と陳謝。審査員と出品者に事情を説明し、出品者から賞を辞退するとの申し出があり、「該当作品なし」に決めたという。

 コンテストには、北海道を中心に全国の62人から計118点の応募があった。(関根和弘