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 愛知県碧南市で1998年、夫婦が殺害された事件で、強盗殺人罪などに問われた葉山輝雄被告(46)に対する裁判員裁判が16日、名古屋地裁(景山太郎裁判長)であった。検察側は「身勝手で利欲的な動機に酌量の余地はない」と述べ、無期懲役を求刑した。

 起訴状によると、葉山被告は98年6月28日夕、堀慶末(よしとも)被告(40)と佐藤浩受刑者(39)と共謀。強盗目的で馬氷一男(まごおりいちお)さん(当時45)宅に侵入し、29日未明にかけて妻里美さん(同36)と馬氷さんを絞殺し、現金6万円などを奪ったとされる。名古屋地裁は堀被告に死刑=控訴中=を言い渡し、佐藤受刑者は無期懲役が確定している。

 検察側は論告で「葉山被告は金ほしさに強盗に加わった」と指摘。里美さん殺害直後に家の中を物色しており、「人がいることを分かった上で侵入し、金品を奪うのに邪魔になる存在(里美さん)を殺そうと考え、冷徹に犯行に及んだ」と述べた。

 遺族は「死刑」を求めていたが、検察は馬氷さん殺害に直接関与していない点なども検討し、「関与の度合いは相対的に低く、死刑が真にやむを得ないと言い切ることはできない」とした。

 無罪主張の弁護側は17日、弁論で意見を述べる。