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 エチオピアで昨年10月、日本紹介行事の一環として国際協力機構(JICA)のボランティアが企画した東京電力福島第一原発事故に関する展示が、「原発事故を強調することは適切でない」とする日本大使館の反対により、中止されていたことがわかった。

 外務省によると、展示は昨年10月31日にエチオピアの首都アディスアベバで開かれたジャパン・フェスティバル(日本大使館、JICAなど共催)で企画され、青年海外協力隊員らボランティアが内容を考えた。

 ところが、日本大使館が「政府が風評被害の払拭(ふっしょく)に取り組んでいる中、適切でない」と展示に反対。JICAによると、大使館からは「『反原発』のように政府方針に反するものであれば共催は困難」ともメールで伝えられたため、JICA現地事務所も「イベントは『おもてなし』がテーマで、原発事故の展示を含めないことが適当」として、中止に応じたという。

 16日の衆院外務委員会で、改革結集の会の小熊慎司氏(福島4区)が「安倍政権は原発大推進だから、大使館が原発事故に触れない方がいいと忖度(そんたく)したのでは」と指摘。木原誠二外務副大臣は「福島を含めた被災地の現状を知ってもらうことは重要で、展示できる方向で協議すべきだった」と陳謝した。岸田文雄外相は「過去、他の国でもこうしたことがなかったか調査し、確認する」と答弁した。(武田肇

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