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 津軽海峡を越えて青森と札幌を結ぶJR北海道の急行「はまなす」のラストランが21日に迫った。1世紀以上の歴史を持ち、高度経済成長期には1日1200本以上が走ったJRの「急行」も、これで全国から姿を消すことになる。ファンらが別れを惜しんでいる。

 JR札幌駅の4番ホーム。午後9時半すぎ、ディーゼル機関車に牽引(けんいん)された「はまなす」の青い客車が入線すると、乗客や鉄道ファンらが一斉にシャッターを切った。

 札幌市の本間真一さん(78)は、山形県鶴岡市で開かれる同窓会に出るために乗り込んだ。乗車回数は30回を超えるという。

 旧北海道開発庁に勤めていたころ、東北に出張する際に使った。同僚と乗るのは、足を伸ばせるカーペット敷きの車両。紙製のマージャンパイで夜を過ごした。「青函連絡船の一室を思わせるつくりで、冬はホットカーペットが温かくて心地よかった」

 お気に入りは2段ベッドが向き合うB寝台。この日は予約がとれず自由席の列に並んだが、「最後に乗れてよかった」と話した。

 札幌市の会社員馬場貴之さん(43)は初めての乗車。「はまなす」がなくなることに寂しさを感じ、1カ月前の発売と同時に指定席を駅で買い、休暇をとってきた。「歴史ある列車をじっくりかみしめたい」

 「はまなす」は1988年、青…

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