[PR]

 2005年に起きた栃木県今市市(現日光市)の小1女児殺害事件で、殺人罪に問われた無職勝又拓哉被告(33)の裁判員裁判は16日、宇都宮地裁で被告人質問が行われた。殺害を認める調書にサインした理由について、被告は「(量刑を)軽くしてもらおうと思った」と説明。自白後に検事にお礼を述べる様子が録音・録画されていた点については、「(検事が)刑を決めると思っていたから、印象がいいようにした」と語った。

 被告は殺人容疑で逮捕された後の6月中旬以降の検事の取り調べで、殺害の状況を詳しく供述した。「自白しなければ無罪になると思っていたが、『(有罪にするには)自白がなくても大丈夫』と検事に言われてショックだった」と当時の心境を説明した。

 弁護側から反省点を問われると、「最初から殺害も誘拐もしていないと、弁護士に本当のことを話していればよかった」と答えた。

 被告の自白に基づき、女児を車に連れ込む実験をした栃木県警の警察官も証人として出廷。約20キロとされる女児の体重よりも軽い5キロのマネキンで実験した点を裁判員に質問され、「車に引き込めるかを確かめる実験で、重さは考慮していなかった」と説明した。(岩佐友、山下裕志)