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 南米アルゼンチンの沿岸警備隊は15日、同国南部の排他的経済水域(EEZ)で違法操業をしていた中国漁船に発砲し、撃沈したと発表した。漁船が停船命令に従わず、警備艇に体当たりしようとするなどの危険行為があったためとしている。乗員にけがはなく、全員救助された。

 発表によると、漁船が沈められたのは14日。アルゼンチン南部プエルトマドリン沖の大西洋上で違法操業していた漁船を沿岸警備隊がレーダーで発見。スペイン語や英語で何度も止まるよう警告したが、漁船は返答しないまま逃走。威嚇射撃をしても停船せず、体当たりしてきたため船体に向けて発砲したという。

 船長ら4人が警備艇に救助され、他の乗員は並走していた船に乗り移ったという。報道によると、船長は逮捕された。沿岸警備隊はホームページで漁船が逃走する様子を公開した。

 中国外務省は16日、陸慷報道局長名で「政府指導者は重大な関心を示しており、アルゼンチン側に徹底した調査と再発防止策を講じるよう求めた」ことを明らかにした。(サンパウロ=田村剛、北京=倉重奈苗)