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 iPS細胞からつくった目の組織を、目の難病患者に世界で初めて移植した手術について、執刀した先端医療センター病院(神戸市)の栗本康夫眼科統括部長は17日、「移植組織の面積は倍以上に大きくなっている」と明らかにした。患者の視力は維持され、経過は順調だという。

 大阪市で開かれている再生医療学会で発表した。栗本さんは、2014年の移植手術後、細胞分裂で面積が増加したとみており、「移植した組織に栄養などが行き渡る状態になっている」と説明。効果については、移植組織によるものか、病気の部分の除去によるものかを詳しく調べる必要があるとしている。

 栗本さんや理化学研究所の高橋政代プロジェクトリーダーらは2014年、目の難病「加齢黄斑変性」の患者から作ったiPS細胞を元に、網膜の組織にして移植する手術を世界で初めて実施した。