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 広島県東広島市の山陽自動車道下り線八本松トンネルで2人が死亡、67人が負傷した多重事故では、事故車両12台を含む53台がトンネル内で煙に巻き込まれた。トンネルの入り口から現場まで、500~600メートル。立ち上る黒煙。東広島市消防局幹部は取材に対し、救助活動が「困難だった」と振り返った。

 消防局の田坂達哉(たつや)警防課長(57)は17日朝の事故で、逃げ遅れた人を捜索する指揮の補佐だった。

 「ピッ、ピッ」という警報音と「高速自動車道救助出動指令」という放送が消防署内に流れたのは午前7時半ごろ。事故で火災発生との連絡も入り、午前8時過ぎに現場へ向かった。下り線トンネル東側の入り口付近からは、黒い煙がもうもうと上がっていた。