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 東京電力福島第一原発事故で損害を受けたと偽り、NPO法人の元幹部らが賠償金をだまし取ったとされる詐欺事件に絡み、東電社員が「賠償金の請求方法を教えた見返りに現金数百万円を受け取った」と供述していることが、捜査関係者への取材で分かった。警視庁は、詐欺に関わっていなかったかどうかを慎重に調べている。

 捜査関係者によると、東電社員は調べに対し、東電から賠償金を詐取したとして詐欺罪で起訴されたNPO法人「東日本大震災原子力災害等被災者支援協会」(東京都中野区)の元幹部進藤一聡(かずあき)被告(44)から、報酬として数百万円を受け取ったことを認めているという。一方で「不正な請求とは知らなかった」と話し、詐欺への関与を否定しているという。

 進藤被告は1月、人材派遣会社の実態のない損害を申請して賠償金を詐取したとされる事件の公判で、「申請書類の記入方法などを教わった見返りに、賠償金の5%を東電社員に支払った」と証言していた。

 東電広報室は「警察の捜査に関するものなので回答は差し控えたい」とコメントしている。